マチワイヤによる巻爪矯正の方法をご紹介します。
マチワイヤは町田先生が開発された巻爪専用の形状記憶ワイヤです。
なお、当院ではマチプレートによる治療は行っていません。
多摩メディカル
当院ではマチワイヤの適応を以下のごとく考えております。
1.爪白癬ではないこと。
2.末節骨の突出がないこと。
3.皮膚より先に爪が伸びていること (1~3mm出ている)
4.炎症を反復していないこと。
ご注意:マチワイヤには保険適応はありません。 (1本4000円)
短く切りますので、1本で2,3回分になります。
★陥入爪による炎症が繰り返している方や、通常より爪が幅広い方は、再発しやすいので、指神経ブロック後にフェノール法による根治術をお勧めしています。
★爪白癬は爪が白く濁り、厚くなっている状態です。内服治療が必要になります。
★炎症がある場合は、爪の端を斜めに切って、皮膚に当たらなくします。
初めての方は、たいがいこの処置で治ります。
★大きな肉芽腫(赤い毛細血管の塊)が出来てしまった場合は、指神経ブロック後に肉芽腫の切除を行います。同時にフェノール法による根治術を行う場合もあります。
★足先を圧迫しないような、やや幅が広い靴を履かれることをお勧めします。
マチワイヤの利点
比較的簡単。麻酔不要。
★こつ
1.爪を皮膚より1,2mm前に伸ばす。
2.爪の端よりちょっと離して(3mmくらい)、穴を開ける。
ワイヤが爪の端に引っかかりやすくなります。
ワイヤが爪の下に隠れやすくなります。
マチワイヤの欠点
1.爪を伸ばす必要がある。
2.爪に穴が2カ所開く。爪が割れることがある。
3.ワイヤが靴下やストッキングに引っかかることがある。
4.ワイヤの端が皮膚に当たり、痛くなることがある。
5.足の親指以外では、難しい。爪の幅が短いと、装着できない。
6.爪が薄かったり、柔らかすぎると、爪がまっ平らに伸びすぎることがある。
7.ワイヤを外すと、再発することがある。
8.保険適応外