肉割れ・妊娠線=萎縮性皮膚線条
肉割れ・妊娠線
急激に皮膚が伸ばされると、真皮の弾性繊維(エラスチン)や膠原繊維(コラーゲン)が断裂し、表皮と真皮が薄く引き伸ばされ、毛細血管が透けて見えて、最初は紅色に見えます。時間が経つと、組織修復が起こり、コラーゲンが産生されて、白く見えるようになります。
急性期には赤くなって目立ちますが、慢性期には白くなります。薄くなった表皮はそのままなので、皺が多くなります。
原因
急激な伸展力に対するエラスチンやコラーゲンの強さが足りないと考えられることから、コラーゲンを丈夫にするビタミンCなどビタミンミネラルが不足していることが推測されます。
また、体内の副腎皮質ホルモンであるグルココルチコイドが増え、コラーゲンを作る線維芽細胞の活性が低下することも言われています。
治療
一旦できてしまった肉割れや妊娠線にはフラクショナルレーザー以外に積極的な治療法はありませんでしたが、広範囲で複数回の治療になるため、治療費が高く、現実的な治療法ではありませんでした。
皮膚潰瘍外用治療薬アクトシン軟膏の塗布は、赤い肉割れを予想以上に効果が早く実感でき、治療費も安価です。 アクトシン軟膏とは
(ご注意:アクトシン軟膏の肉割れ治療は保険適応外です。健康な皮膚から吸収されないと報告されていますが、妊娠中の方は使用をお控えください。白い妊娠線への応用はまだ行っておりません。2015年3月15日記)
アクトシン軟膏塗布による肉割れの治療例
船橋ゆーかりクリニックの寺田院長が始めた床ずれや深いやけどなど皮膚潰瘍で使用しているアクトシン軟膏の新しい応用方法です。保険適応外(自由診療)の使用方法です。薬局では一般販売されておりません。院内処方、もしくは、処方箋が必要です。効果には個人差がありますので、ご了承ください。