盛り上がったほくろ しこり 腫瘤 腫瘍 赤く腫れて痛いしこり
早期診断がガン予防につながります!!
昨今、オゾン層の破壊が進んで、紫外線AとBの透過量が増えているようです。地表に届く紫外線が増えると、皮膚がんの発生が増加します。 最近、急に発生したほくろがあれば、早期診断をしてもらい、皮膚がんの早期発見に努めましょう。突然発見したしこりも、早めに形成外科を受診ください。特に痛みがある赤く腫れたしこりは化膿しています。膿を出す救急処置が必要です。 当院では形成外科の手術専門サイトでも情報提供していますので、ぜひご覧ください。
形成外科手術のご評価
アンケート調査を行い、手術の経過をご評価いただきました。リンクはこちら
盛り上がったほくろやしこりの治療経過
検査法
ダーモスコープ
皮膚表面の場合はダーマスコープといって、接触型拡大鏡を使って、メラニン色素の分布などを観察することで、良性か、悪性の可能性があるのかが、おおよそ鑑別診断できます。
エコー
一方、皮下のしこりは、エコー検査が必要になります。エコー検査は普通の皮膚科では行いません。外科研修の経験がないと、診断が難しい検査機器です。
病理組織診断
なお、確定診断には摘出組織の病理組織診断が必要になります。 船橋ゆーかりクリニックでは江東微生物研究所病理部に診断を依頼しております。
悪性が疑わしい場合は、がん細胞に特異的な免疫染色を追加で行ったり、皮膚病理医2名によって診断が行われます。 基底細胞癌とボーエン病のような初期の扁平上皮癌は船橋ゆーかりクリニックで追加手術を行っております。 拡大手術で根治可能である扁平上皮癌や隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)、陰部ぺージェット病は、東京女子医科大学八千代医療センターをご紹介しております。 手術療法だけでなく、化学療法など集学的治療が必要な悪性黒色腫は千葉大学皮膚科をご紹介しております。
しこりの種類
しこりにはいろいろあります。どこから発生するものかで、分類されます。詳細は形成外科手術サイトをご覧ください。
1.表皮+真皮
いぼ、ほくろ、母斑、粉瘤、皮様嚢腫、外毛根鞘腫、皮膚線維腫など
2.皮下組織より深いところ
脂肪腫、神経鞘腫、腫れたリンパ節、耳下腺腫瘍、ガングリオン、巨細胞腫など
治療法
1.電気メスによる焼灼
表皮表面のほくろやしこりは電気メスやレーザーで除去することができます。
2.手術による切除、もしくは、摘出
5~7mm以上の大きくて、盛り上がったほくろや皮下のしこりは手術によって摘出する必要があります。
日帰り手術
船橋ゆーかりクリニックでの日帰り手術 (大きさ2cm前後の皮下腫瘍など典型例)
1.通院日数は最短で3回です。 初診日、手術日、術後1~2週間後の合計3回です。
2.術前、血液検査(血算、生化学、感染症、凝固系)は行っておりません。
3.手術時間はおよそ20分
4.生分解性吸収糸(3-6ヶ月で徐々に吸収される糸)を使って、皮下で縫合します。
5.皮膚表面は縫合しません。 創傷被覆材のデュオアクティブでカバーします。(なお、デュオアクティブは保険適応外使用のため、請求しておりません)
6.高周波メスで十分に止血するため、術後血腫予防のシリコンチューブは留置しておりません。デュオアクティブ上から、ガーゼを当てて、しっかり圧迫します。
7.一晩経過したら、ご自分でテープとガーゼを除去していただきますので、通院回数が少なくて済みます。ご不安な場合は、お電話でご連絡いただきます。
8.約1週間から10日後に再度診察に来院していただきます。
9.デュオアクティブをはがすと、きれいに皮膚表面が再生しております。抜糸を行う必要がありませんので、快適です。
10.アフタケアでテープを貼付したり、UVケアを指導します。(なお、テープも保険適応外使用のため、請求しておりません)
11.粉瘤の場合は、病理検査も省き、できるだけ低価格で済むように心がけております。
12.手術日程は初診の時に予約していただきますが、予約時間帯が決まっております。
手術用の時間割は、平日月曜から水曜は午後2時から3時の間と6時から。金曜は午後2時から4時の間と8時から。土曜は2時から4時の間です。
例外処置
例外の処置方法について
1.赤く腫れている粉瘤では、膿を出す処置のみになります。
2.真皮縫合を行わない部位や、必ず皮膚縫合が必要になる部位があります。
下記の部位は約1週間後に抜糸が必要になります。
a) 眼瞼や耳介の薄い皮膚は真皮縫合行いません。
b) 手足の厚い皮膚、膝や肘、肩、臀部などよく動く部位は皮膚縫合が必ず必要です。
3.皮下縫合に吸収糸を使わない場合があります。
切除した皮膚の幅が広く、縫合時に皮膚に緊張がかかる場合は、強度を高めるため、ナイロン糸で皮下縫合を行う場合があります。
4.止血しても、ある程度の術後出血が免れないと予想される場合は、皮下血腫予防のため、シリコンチューブを留置します。
化膿したあとで瘢痕が強い粉瘤、大きいしこり、乳腺腫瘍、抗血栓薬服用の方
5.ケロイド体質の方
赤く盛り上がってくる場合はステロイドテープや注射など追加治療が必要になる場合があります。
糸や創傷被覆材
生分解性吸収糸で真皮縫合を行い、皮膚表面をデュオアクティブでカバーする創傷管理は快適です。 デュオアクティブには防水機能がありますので、普段通りの入浴も可能になります。また、真皮縫合糸は3ヶ月から半年で解けてしまいますから、抜糸のちくちくする痛みを感じることもありません。
皮膚の大きなほくろや、皮下のしこりの摘出は船橋ゆーかりクリニックにお任せください。さらにくわしくお知りになりたい方は形成外科手術専門サイトをご覧下さい。