眼瞼下垂 下がりまぶた まぶたのたるみ
2008年4月にNHKのためしてガッテンで、まぶた特集があり、信州大学の松尾教授が登場されて以来、まぶたへの関心が高まっています。
★ ためしてガッテン
日常生活でまぶしさを感じたことはありませんか?
光が異常にまぶしい!!
朝の太陽の光や、夜に車のヘッドライトなど強い光だからでしょうか?
瞳孔の大きさは、光量で自動的に調整されています。 カメラのレンズの絞りと同じ役目をしています。 光が当たると、虹彩が収縮して、瞳孔が小さくなり、網膜に入る光量がある程度絞られます。逆に光が当たらないと、虹彩が広がって、瞳孔が大きくなります。 虹彩の動きが大切なのです。
院長自身も手術で患部を照らすライト(無影灯)が非常にまぶしく感じて、一番弱い光‐黄昏ライト‐にして !! とお願いしていました。なぜなのでしょうか。
夜更かしして、目が疲れてくると、目の奥が痛くなり、頭痛や肩こりがひどくなりますね。耳鳴りや耳閉感を生じることもあります。なぜなのでしょうか。
★自己診断表★
◇ コンタクトレンズを10年以上装着
◇ 疲れると、目をよくこする癖がある
◇ まぶたが重い
◇ やたらにまぶしい (車のライト、太陽の光、携帯の画面)
◇ 疲れると、目の奥が痛くなり、目が落ちくぼむ
◇ まっすぐを見るとき、眉毛やあごが上がる
◇ 上を見るとき、おでこにシワがよる
◇ 舌の先に歯型がついている
◇ あごの関節が痛む
◇ 耳鳴りがする
◇ 頭痛がひどい ◇ 肩こりがひどい ◇ 手足の多汗
◇ 手足の冷え ◇ 不眠
その答えはまぶたにあります。
長期間のコンタクト装着や眠気覚ましに強く目をこすっていると、まぶたのたるみが起こりやすくなります。多くの方は無意識に安全装置が働き、見た目は変わっていませんが、その代わり、交感神経の緊張状態が続いています。一刻も早く、まぶたのたるみと交感神経の関係をご理解いただき、快適な生活を取り戻しましょう。
上まぶたには瞼板(けんばん)という薄い軟骨のような硬い組織があります。この瞼板の前面に腱膜という薄い膜が付着しています。この腱膜を随意筋である上眼瞼挙筋が引っ張りあげることで上まぶたを開けています。さらに腱膜の奥に瞼板の上部と直接つながっているミュラー筋という交感神経支配の不随意筋があります。これも上眼瞼挙筋とつながっています。まぶたを上げる仕組みは二層構造になっているわけです。
瞼板と腱膜のつながりは非常にデリケートですので、目をこすったり、コンタクトを入れたりすることで、容易にゆるんだり、はずれたりしてしまいます。すると、腱膜の奥にあるミュラー筋が突っ張って、上眼瞼挙筋の収縮を瞼板に伝え、一見 正常に上まぶたは上がります。
ところが、ミュラー筋が引き伸ばされることで、交感神経が興奮状態になったり、逆に突っ張る力を得るために身体のほかの場所で交感神経を刺激する動きが現れます。また、おでこの前頭筋も同時に収縮して、まぶたを上に引き上げようとします。この二つの代償機能が破綻してしまうと、真の意味での眼瞼下垂が生じます。舌出し前頭筋ブロック検査と眼瞼おもり負荷検査で眼瞼下垂を誘発することができます。