大腿から膝、下腿の皮下静脈が膨れてしまう血管の病気です。下肢の静脈には2系統あります。筋肉の中を通る深い静脈と、皮下を通る浅い静脈です。皮下を通る太い静脈が2本あり、大腿の付け根から出る大伏在静脈と膝裏から出る小伏在静脈です。女性では妊娠でお腹が大きくなって、骨盤の静脈を圧迫することで、静脈弁が故障してしまうことによりますが、男性では原因不明です。
　最近、血管内レーザーが保険承認されたため、血管内レーザーが標準治療のような風潮がありますが、静脈結紮術と静脈瘤切除を組み合わせれば、十分満足できる結果が得られます。

膝裏から出てくる小伏在静脈系の下肢静脈瘤。エコー検査で明らかな拡張と逆流を認めます。
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小伏在静脈結紮術後　40日　　　　　　　3か月　　　　　　　　　　　　5か月、徐々に改善しました。

膝裏から出てくる小伏在静脈系の下肢静脈瘤で、何年も治らなかった下腿潰瘍を伴った重症の患者さんです。
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下腿内側に2か所潰瘍が発生。　　　　　　　ひどい拡張と逆流。　　　　　　　小伏在静脈を2か所で結紮。真皮縫合できれいな傷痕。

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術後　1カ月　　　　　　　　　　　　　　3か月　　　　　　　　　　　　　　　4か月
すでに潰瘍が小さくなり、ほとんど治っています。すごく感謝されました。