いぼ
一口にいぼと言っても、いろいろなタイプがありますが、共通していることは盛り上がった小さなぶつぶつのことを示します。
原因はウイルスによるタイプと紫外線による表皮障害によるタイプに大きく分けられます。
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水いぼの経過
水いぼ =伝染性軟属腫
正式には伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ) といいます。幼稚園児から小学校低学年によくみられるウイルスによる皮膚感染症です。1~5mm程度の大きさの光沢があるドーム状いぼです。 大きいものでは中央がくぼんだ,光沢のある皮膚色から淡い赤色の小さなブツブツです。押しつぶすとチーズ様の白いかたまりが出てきて,この中にウイルスが含まれているので,これが皮膚につくと、うつります。
水いぼは、多くのウイルス性疾患と同じく(水痘,麻疹,風疹など)自然に治ってゆくものですが,弱いウイルスなので免疫反応も起きにくく (そのため,症状も軽いのですが),治るのに時間がかかります。
何もせずに様子をみていれば,1個1個は2ヶ月程でなくなりますが,引っ掻いてしまって、自家接種により連続して他の部位に広がってゆくので,完全になくなってしまうには約6ヶ月から3年(平均6~7ヶ月)かかります。
水いぼの伝染性
水いぼは,主に肌と肌の接触によってうつりますが,その他タオルやプールのビート板などの物を介して感染するとされています。体の接触による感染なので,一人から一人への感染ですんでしまうので大流行にはいたりません。また,物を介しての感染では,ウイルスが付着していると思われるタオルなどを共用しなければ,感染を防ぐことができます。
水いぼは治療すべきです
自然治癒が多いウイルス性皮膚感染症ですが、 引っ掻くことで自己感染し、からだ中に広がったり、鼻をほじった指でひっかくことで、鼻の中にいるブドウ球菌が感染すると とびひになりますので、数が少ないうちに早めに治療すべきだと思います。
水いぼ専用ピンセットで除去する方法 更新
いわゆる水いぼ取りで、先端が丸いリングになったピンセットでつまんで、むしり取る方法です。痛いので、お子さんが恐がってしまい、病院嫌いになる原因のひとつですが、ペンレスという麻酔テープを貼付して、1,2時間経ってから、処置を受けると、痛みを軽減できるようになりました。
この方法の最大のメリットは、翌日からプールに入ることができることです。スイミング教室に通っておられるお子さんにはお勧めの方法です。
液体窒素凍結療法
液体窒素で冷たくなった綿棒を患部に押し当て,細胞外水分を凍らせて,細胞を脱水壊死にいたらせます。
小さいものはほんとに一瞬。大きいものは5-10秒当てます。
★長所:あまり痛くない。早い。小さい水いぼでも治療可能。
★経過:1週間前後で茶色のかさぶたができます。
2週間で脱落しない場合は、再凍結しますので、来院していただいています。
膝裏の水いぼ
水いぼの感染予防法
1.引っ掻いて水疱が破れると、他の部位に広がりますので、痒みに注意してあげましょう。
2.肌と肌の接触によって感染することが多いので、兄弟姉妹は別々にお風呂に入れましょう
3.患児のタオルなどの共有は避けましょう
4.水泳時のビート板の共用は避けましょう
5.スイミングスクールなどでは接触しなければ、プールを過度に禁止する必要はありませんが、スクールの方針に従って下さい。