水虫 白癬
体部や顔にも真菌がつくことがあります。 新しい爪専用の塗り薬があります。
本態はかび(真菌)です。かびは本来弱い菌ですが、何らかの原因で皮膚の抵抗力が落ちると、皮膚内に入り込んでしまいます。
田んぼで働いていた人に多発していたため、水虫とか、田虫と呼ばれるようになったそうです。
ほかにも陰部に感染した場合は陰金、頭に感染した場合は白雲と呼ばれるように、部位によって呼称が異なります。欧米ではアスリート足(運動選手の足)と呼ばれています。
立ち仕事で靴が蒸れやすい方に多いようです。女性の方も恥ずかしからずに、早めに治療しましょう。
治療
爪白癬の場合
新しい爪白癬専用の外用剤 クレナフィンが処方できるようになりました。
1.クレナフィン外用
1日1回爪に塗布すればいいだけです。有効成分が爪に浸透して、爪内の真菌に働きます。
肝機能採血検査の必要はありません。ご高齢者で何種類も内服されている方に有用です。
2.内服
一日1回1錠ずつラミシールを服用する方法。後発品ラミテクトなども効果が同等認められます。
イトリゾールのパルス療法(1カ月に1週間だけ内服するパターンを3回繰り返す方法)は、1年後の治癒率が低いため、現在は行っていません。
内服は肝機能障害が発生する場合がありますので、1ヶ月に1度肝機能検査を実施します。
完治率
1年後で、70~80%と報告されています。
もし1年後に治っていない場合は、パルス療法では再度内服治療を行う場合があります。