水虫 白癬
体部や顔にも真菌がつくことがあります。 新しい爪専用の塗り薬があります。
本態はかび(真菌)です。かびは本来弱い菌ですが、何らかの原因で皮膚の抵抗力が落ちると、皮膚内に入り込んでしまいます。
田んぼで働いていた人に多発していたため、水虫とか、田虫と呼ばれるようになったそうです。
ほかにも陰部に感染した場合は陰金、頭に感染した場合は白雲と呼ばれるように、部位によって呼称が異なります。欧米ではアスリート足(運動選手の足)と呼ばれています。
立ち仕事で靴が蒸れやすい方に多いようです。女性の方も恥ずかしからずに、早めに治療しましょう。
治療
皮膚のみの場合
抗真菌剤の軟膏を外用します。治ったと思っても、2、3ヶ月は継続的な外用が必要です。抗真菌剤には剤形に4種類のタイプがあります。季節や部位で変えて使用します。
1.半透明な軟膏 スタンダード べたっとする。他のものにつきやすい
2.白いクリーム 肌になじみやすい、伸びがよいので塗りやすい
3.さらっとしたローション べたっとしたくない時、広範囲に塗布する時
4.さっとスプレー 患部に触りたくない時
なかなか治らない場合の工夫
1.くすりの種類によって真菌に対する薬剤感受性が違います。また、剤形によっても効き目が違うようですので、効果が出にくい場合は、薬剤の種類や剤形を変えてみることをお勧めします。
2.手足の角質層は非常にぶ厚いので、角質層を柔らかくする尿素含有ローションや軟膏も併用した方が抗真菌剤の効果がよくなります。
3.赤みがある場合は、細菌感染を伴っている場合がありますので、抗生剤軟膏を併用塗布していただきます。
4.かゆみが強い場合はステロイドを併用塗布していただく場合もあります。